かぐや姫は富士山へ 岳南鉄道比奈駅(静岡県)(日経H250605夕刊より)

かぐや姫は富士山へ 岳南鉄道比奈駅(静岡県)(日経H250605夕刊より)

岳南鉄道と富士山のことが日本経済新聞H250605夕刊のにっぽん途中下車という記事に取り上げられました。岳南鉄道と富士山と地域のお祭りに触れています。なぜ記事になったのか、なにに着目しているのか、興味があります。

以下 日本経済新聞H250605夕刊のにっぽん途中下車 より転載させていただきます。

にっぽん途中下車

かぐや姫は富士山へ 比奈駅(静岡県) 櫻井寛

 富士山の世界遺産登録がほぼ確実となった。我が国を象徴する山だけにめでたいことである。前祝いをかね、電車から富士山を眺めたくなった。富士見鉄道といえば、JRでは御殿場線や身延線が有名だが、私鉄だと富士急行、伊豆箱根鉄道、岳南電車の3本であろう。その中でも最もローカルな岳南電車に乗りに行くことにした。

吉原-ジヤトコ前間を走る「かぐや富士号」と富士山
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 東京駅から湘南電車で東海道を下る。好天なら多摩川鉄橋や茅ヶ崎、鴨宮などから富士山を望むことはできるが、やはり本格的に大きな富士山と言えば、熱海の先の丹那トンネルを抜けてから。とりわけ函南―三島間がいい。その先、沼津では愛鷹山が邪魔するものの、東田子の浦駅にて再び富士山は現れる。

 「田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」

 と、昔覚えた百人一首が口をついて出た。ほどなく岳南電車の乗換駅、吉原に到着した。

 跨(こ)線橋を渡り岳南鉄道の乗り場へ。駅舎もホームも何もかも「昭和」のままである。窓口で切符を求めると、これまた昔懐かしい硬券だ。

 到着した電車は「かぐや富士号」。竹取物語を思わせる緑色の電車だ。ワンマンなので運転士がドアを閉め発車させる。しばらく東海道本線と並んで走っていたが、1キロほどで右に90度ターン。新幹線の高架をくぐると電車の真正面、運転台の窓越しに待望の富士山が現れた。「いよ! 世界遺産、おめでとう!」

 しばし富士山を眺めるうちに最初の停車駅が「ジヤトコ前」。一風変わった駅名だが、ジヤトコ社は自動車用変速機のシェア48%、世界一を誇る自動車部品会社だ。

 次の吉原本町駅では艶(あで)やかな「吉原祇園祭」のポスターが目にとまった。東海一の祇園祭で21台もの山車が勢揃いするという。開催は6月8、9日。今週末ではないか。

 本吉原、岳南原田を過ぎ、比奈(ひな)駅にて途中下車し「竹採公園」へ足を伸ばす。そこはうっそうとした竹林で、かぐや姫生誕の地と伝えられる。ただし、かぐや姫が帰るのは月ではなく、富士山というのが、ご当地の竹取物語である。

(フォトジャーナリスト)

以上 日本経済新聞H250605夕刊のにっぽん途中下車 より転載させていただきました。


外部の人が魅力と思えるものをどう生かし、多くの方々に知っていただくことができるかな。

履歴
2013年06月06日 作成

by fureshima2223 | 2013-06-06 11:48 | 徒然なるままに | Comments(0)
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舞台探訪と地域紹介、主な内容は富山県・石川県・長野県と小諸市飯能市郡山市の舞台ですが、他の地域にも出かけるかもしれません。


by fureshima2223
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