「花咲くいろは」も登場!「萌え鉄」列車、全国で発車 車体に美少女イラスト(日経H250706より)

「花咲くいろは」も登場!「萌え鉄」列車、全国で発車 車体に美少女イラスト(日経H250706より)

各地の鉄道でアニメを含む多くのラッピング列車が運行されていますが、このことが日本経済新聞で取り上げられたということは、鉄道とフルラッピングがよく合い、認知度の上昇と相応の収入をもたらすということが、ニュース価値があると考えられたからでしょうか。個人的には、しなの鉄道の「あの夏で待ってる」ラッピング列車が取り上げられていないのは残念なので、写真を2枚投入させてもらおうかと。「あの夏で待ってる」ラッピング列車は今年(H25)の夏まで運行しています。

H240805撮影 小諸駅にて しなの鉄道「あの夏で待ってる」ラッピング列車
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H240805撮影 小諸駅にて しなの鉄道「あの夏で待ってる」ラッピング列車
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以下 日本経済新聞 ライフ トップ クローズアップ H250706 6:30より転載

「萌え鉄」列車、全国で発車 車体に美少女イラスト

今や「クール・ジャパン」のシンボルにまでなったアニメ。そのアニメ風の美少女イラストを車体にラッピングした鉄道車両が各地の路線で増殖中だ。地元にちなんだ作品のヒロインが描かれるほか、オリジナルキャラクターをつくる動きもある。アニメ風のイラストを身にまとった、いわば「萌(も)え鉄」トレインはなぜ増えているのだろうか。

■「俺妹」の声で「次は○○駅よ」

「来た!」。鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線を昨秋から走っているラッピング列車が、ちょっとした名物になっている。茨城県大洗町が舞台のアニメ「ガールズ&パンツァー」(通称ガルパン)に登場する女子高生らが車体に描かれているのだ。

 車内の中づり広告もキャラクターたちが“占拠”。壁にはキャラを描いたシールがはられている。戦車を使う武道「戦車道」がたしなみとされる世界の物語だけに、戦車の絵もある。

 休日にはカメラに収めようとする男性らがちらほら。「わくわくしますね」。東京都内からJR常磐線を使って水戸駅に来たアニメファンの20代男性は、大洗鹿島線のホームからラッピング列車に乗り換えた。「大洗、大洗です」。駅のアナウンスらしからぬかわいらしい女性の声の主は、「ガルパン」の声優だ。

 記念乗車券の発売やスタンプラリーなど数々の企画も人気を集め、ゴールデンウイーク中の大洗鹿島線の利用者は前年より7割増えた。

鹿島臨海鉄道はラッピング列車を昨秋から走らせている(水戸駅の大洗鹿島線ホーム)
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 利用客の伸び悩みに苦しむ第三セクターの千葉都市モノレールは、千葉市に住む兄妹の日常を描いた人気アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(通称・俺妹)」とタイアップした。3月に始めたラッピングトレインは、当初計画を3カ月延ばして9月末までの運行を決めた。「夏休みいっぱい続ければ遠方からも見に来られる」(千葉都市モノレール営業課)

 キャラクターによる車内アナウンスも登場。主人公の妹やヒロインが「次は〇〇駅よ」「携帯電話はマナーモードで」などと案内してくれる。簡単な自己紹介やモノレールの豆知識も聞ける。外から写真を撮るだけでなく、切符を買って乗車してもらおうという狙いだ。

「俺妹」を制作するアスキー・メディアワークス(東京・千代田)は、千葉都市モノレールとのコラボを「限界まで挑戦した」と自負する。ファンからも「気合いが入りすぎて驚いた」「何回乗っても楽しめる」といった反応が寄せられているとか。

車体の前面に「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のキャラクターをあしらった(千葉都市モノレール千葉駅)
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■重なるファン層

 なぜ、アニメと鉄道は融合したのか。理由を探っていくと3つの事情が見えてきた。

 1つ目はファン層が重なり合うことだ。「程度の問題はありますが、私を含め部員の半分くらいがアニメと鉄道、両方に興味があります」と話すのは一橋大学鉄道研究会の部長、麻生祐平さん(20)。同研究会は2010年になぜ「萌え」と「鉄道」が融合したのか研究したことがある。「結局理由はよくわからなかったが、アニメファンと鉄道ファンは根っこに同じものがあるような気がする」と麻生さんは言う。

 2つ目は経営が苦しい地方鉄道の利用促進策として安上がりで効果が高いとみなされ、露出を増やしたいアニメ制作側の思惑と結びついたことだ。

 アニメによる地域振興として先駆的だったのが、2000年代後半に話題になった、東武鉄道沿線にある鷲宮神社(埼玉県久喜市)を舞台にしたアニメ「らき☆すた」。特に鉄道をテーマにしていたわけではなかったが、アニメファンが大量に押しかけたことで、鉄道利用を促す手段としても有効だとの認識が広がった。露出拡大を目指すアニメ側から鉄道に話が持ち込まれるのが一般的だ。

 石川県・能登半島を走るのと鉄道。車体には2011年にテレビ放映されたアニメ「花咲くいろは」(略称・花いろ)のキャラクターが踊る。アニメを使った観光振興を目指す石川県と、制作会社のピーエーワークス(富山県南砺市)がのと鉄道に話を持ちかけ、ラッピング列車が実現した。

 「花いろ」は東京出身の女子高生が、祖母が経営する石川県の温泉旅館で仲居として働く物語。温泉近くにある「湯乃鷺(ゆのさぎ)駅」は、のと鉄道の西岸駅がモチーフになっている。減少を続けてきた定期以外の利用者数だが、「花いろ」車両の導入後は前年度に比べて1割程度増加。穴水駅などでのグッズ販売は、多いときで1日80万円にも達したという。

穴水駅に停車中の「花いろ」列車
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 国土交通省のまとめによると、私鉄・第三セクターをあわせた地域鉄道は92社のうち69社が2011年度に経常赤字となり、輸送人員も減少傾向にある。広告宣伝にお金をかけられず、経営が厳しい鉄道会社にとって安上がりなPR手法として無視できない。

■アニメ以外にも拡大

 アニメ作品以外のキャラクターも登場する。札幌市では毎年冬になると、歌声合成ソフトの人気キャラクター「初音ミク」を車体に描いた路面電車が走り出す。2011年から始まり、毎年恒例となった。

 今や大人気の初音ミクだが、実は北海道生まれのキャラクター。車体に描かれるのは真っ白い初音ミクの雪像をもとにデザインしたもので「雪ミク」と呼ばれる。札幌市と初音ミクを企画・販売するクリプトン・フューチャー・メディア(札幌市)が地域活性化を狙う連携協定を結んだことで実現した。

 雪ミクが登場する路面電車は毎年、さっぽろ雪まつりを含めた期間に運行するので、観光客の注目も高い。「ミク電」目当てに道外から撮影に訪れる人もいる。

初音ミクとコラボした札幌の路面電車(札幌市)
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 全くのオリジナルキャラクターを生み出した例もある。長野県松本市の中心部から上高地・乗鞍方面を結ぶアルピコ交通(旧松本電鉄)上高地線は、昨年春からアニメ風のイメージキャラクター「渕東(えんどう)なぎさ」を使ったPRを進めている。渕東なぎさは19歳、新村駅(松本市)につとめるアルピコ交通の社員という設定。

 名前は上高地線の駅名である「渕東駅」と「渚駅」と組み合わせている。キャラクター制作は社員が発案したものでイラストが得意な女性社員が絵を描いた。

渕東なぎさがラッピングされた「なぎさTRAIN」(松本市の渚駅で)
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 アルピコ交通は名前の由来となった渚駅の駅名板を昨年9月にキャラクターをデザインしたものに変更。それだけが原因ではないが、2012年度の乗客数は155万人と前年度に比べ4%増え、13年ぶりの高水準となった。

駅名板にも渕東なぎさが登場(松本市の渚駅)
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 長野県内には上田電鉄別所線の「別所線存続支援キャラクター」と銘打った2次元の女子高校生、「北条まどか」もいる。上田市職員の有志グループが生み出し、地元のイラストレーターに絵を描いてもらったものだ。

■「仕掛け人」も登場

 実はこうした鉄道の制服を着せた美少女キャラクターは以前から生み出されていた。タカラトミー子会社で鉄道模型を手掛けるトミーテック(栃木県壬生町)が、2005年からフィギュアを中心にシリーズ化している「鉄道むすめ」だ。各地の鉄道会社に許諾を得て車掌、駅員など様々な職業のキャラクターを設定、すでに50種類以上を出している。「当初はあまり理解されなかったが、だんだん知名度も上がり、地域で活用される例も増えてきた」とトミーテックの担当者は話す。

 鳥取県の第三セクター、智頭急行(鳥取県智頭町)は昨年6月から「鉄道むすめ」の女性車掌キャラクター、「宮本えりお」をデザインしたヘッドマーク付きの電車を走らせている。せっかく制作してくれた以上、地域振興に使わない手はないということのようだ。

 「渕東なぎさ」や「北条まどか」は地元で独自に生み出されたキャラクターだが、トミーテックはこれらをコラボレーションさせた商品も登場させており、鉄道キャラクターのプラットフォーム的存在だ。こうした仕掛け人の存在が「萌え鉄」が増える3番目の理由だ。

 人口減少が続く中、2000年度以降に廃止された路線は33、総延長は634キロメートルに及ぶ。苦境が続く地域鉄道の救世主になれるか。今日も「萌え鉄」トレインは乗客を呼び込もうと日本各地を走っている。

(岸本まりみ、大林広樹、国司田拓児、島田貴司、長沼俊洋)

以上 日本経済新聞 ライフ トップ クローズアップ H250706 6:30より転載

京阪、叡電、しなの鉄道、多摩都市モノレール、北丹後鉄道、JR城端線・氷見線はなぜ載せてもらえなかったのかな
とつぶやいてもみるw。

履歴
2013年07月10日 作成

by fureshima2223 | 2013-07-09 20:25 | 徒然なるままに | Comments(0)
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舞台探訪と地域紹介、主な内容は富山県・石川県・長野県と小諸市飯能市郡山市の舞台ですが、他の地域にも出かけるかもしれません。


by fureshima2223
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